八重山日和(1日目)
何度目の八重山旅行だろうか。
指折り数えると、ちょうど10回目ほどと推測される八重山。
沖縄本島を入れると20回近くになるか。
今となっては八重山に行く最大の目的が西表島・船浮集落に滞在することとなっている。
羽田空港から行く場合は
羽田空港→(飛行機)→那覇空港→(飛行機)→石垣空港→(バス・タクシー)→石垣離島ターミナル→(船)→西表島・上原港→(バス)→白浜港→(船)→船浮
と乗り継ぎ、10時間ほどの行程になる。
今夜、泊まる宿がここ「かまどま荘」。
船浮にある3つの民宿のうちのひとつ。
集落内で数少ない食堂も併設されており、目の前に海が広がる最高のロケーション。
2年前ここを訪れた際に。私が到着した2時間後に島を離れるという男性(T氏と呼ぶ)と出会った。
ビールを飲みながら短い時間の中で意気投合し、話も弾んだのを鮮明に覚えている。
八重山のいろんな島のこと、サンゴが綺麗な海のこと、故郷こと…
絶海の場所で出会う確率は極めて低い。
別れ際は親友との今生の別れのようだった。
そんなこんなで、2年越しの今日、あの時と同じ宿に入ったところ、見覚えのある男性が洗濯物を干している。
…T氏ではないか!!? 相手も「あっ!」という顔をしている。
約1億2千万分の1の日本人が、日本の端の八重山諸島の更に端の西表島の更に端の…このような場所で再会するとは。
同じ町内に住んでいても、2年も3年も会わない人がいるのに…である。
その晩は遅くまで吞み、語らい、楽しい時間を過ごしたのは言うまでもない。
南の海で発生した熱帯低気圧が台風に変わり、深夜、島を襲った。
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